焼津小川港 幸進丸でカツオ釣りに行く

前日に幸進丸に電話すると、「カツオだけで船出るよ~」という上に、教えてくれるというので行ってきた。
何度も言うが、幸進丸の船長のお誘いには弱い。というかこの人の人柄が好きで乗る人がかなり多いと話を聞くと感じる。

朝4時発なので3時半過ぎぐらいに着く。既にほとんどの人が居て準備している。船長も珍しくこの時間で居た。
お客はなんと10人。事前の話では3人だったのに・・・やはり釣れているという情報を元に
無理してでも乗る連中ばかりだ。大半が・・・全員60代だと思われる・・・。ダントツで若いもん・・・。


最初に船長に挨拶して、船長が場所を決めるも、船が出てから前から二番目になる。前の人が世話役?というか顔なじみなのかよく乗ってる人で、その人に「教えてやって」と声をかけてた。

仕掛けは船長の仕掛けで、30号ハリスでヒラマサの13号かそこらかと思う。メジを狙う人は40号のがあったが自分は30号。
他は太めの頑丈な天秤にカゴと120号オモリで行く。PE6号だが、周りは「厳しいんじゃね?」みたいな感じ…。
だいたい8号を巻いてあったが、隣のたぶん一番釣った人は6号で、最後の大物でも切れてなかった…。何か原因があるのかも。
自分と唯一周りが違うのは、みんな道糸と天秤の間にクッションゴムは入れてあった…。やはり取り込みの走られる瞬間に手でつかんでいると吸収できずに切れるのかも?とはいっても6号ってこんなものじゃスペック的には切れるわけがないんだが、ただ10人だと常にお祭状態なので、ドンドン糸が傷むんだけどね…。

あと今回の竿は舞網工房で前日に届いたもの。


1.9mだけど少し失敗した。2.1mはほしかったかな…。自分が一番短かった。
長い方が取り込みが楽な気がする…天秤をつかむのがね。短い方が振り回されないのはいいけど。

話を戻す。

船は4時過ぎに出航。とりあえず静岡の前当たりに向かっていく。しかし反応がないのか、その後は石花海当たりへ向かうもいるのがソーダガツオのみ(後で聞 いた話だとそのヘンでメジの反応があったとか?ただし全員仕掛けを取られたとのこと。巨大マグロ釣りたい方は今です!まあ30キロかそこらだろうけど)

その後、堂ヶ島が見えたけど、そこまでは行かない当たりの伊豆の沖へ向かい、その後北上。船長猛ダッシュ

船長の声がかかる。
「近いぞ!!そろそろ支度しろ!!!」


もう向こうは戸田の前当たり。横の人なんて1mのクッションゴムを噛ませてる。

到着すると

大漁船団がカツオを追ってる…。30隻から40隻ほどあるか。大半が遊漁船である。
これが我先にと群れの前のポジションを取ろうとする。貴政丸も居たし、興津丸の横で最初はやってた。
幸進丸と仲が良いのかよく情報交換してたし、向こうからスピーカーで「隣の人相の悪い船長は怖いから、走らせないでねぇ」と
でかい声で聞こえてくる。

そして・・・6時。いよいよスタート。一言で戦場である。写真なんか撮ってられない。

もうこの繰り返し

船長「構えとけよ」

船長「15-20 やれやれ~」

船長「ほらほらほら~来たぞ~釣れ釣れ~」

船長「上げろ上げろ!!!もう行っちまった」

これを40回ほど3時間やる。。。ホントその繰り返し。

詳細なのを書くと。

移動中にいろいろと釣り方は聞いていたし、釣れたらタモで取るから声をかけてねと隣の人に言われてたので
頭に入れつつやった。

最初に15m落としてしゃくる・・・すると竿がプルッと動く。電動全開で巻き上げ。ガリガリ巻いて寄せたら、道糸をつかむも
ここで走られてしまう。(テンションを緩めるからダメなのだと)

だが一本目はいきなり取れた。「ボウズは免れた~」と安心感。でも上に書いたように次々とやる。

2投目か3投目。。巻いてみると何かがおかしい。

アレアレアレアレアレアレアレ

あれ?

(´・ω・`)

竿先がない!!!!!!!!

折れてた(´Д`;;)

隣の人が「この子の竿、折れちゃったって」と船長にいうも

「えええええええええええええええええええええええ」
と言われ・・・。

そのえええええええを言いたいのはおいらだよと泣きたくなった。

この時だけは「時が戻るのなら戻ってほしい、夢なら覚めてくれ」としか思えない…。
新品の前日に届いた竿、折れるはずのないグラスロッド(泣)

でももう折れたならこれでやろうと決めてやるも、グラスがささくれて
PEを傷つけるので、先端はカット、竿は斜めに傾けて使う事で、うまく二番目のガイドを使えばいいと割り切って
これで釣りをするも、落とした途端祭る…。(´Д`).∴カハッ

それもとばっちりまで受ける。

船長に「ドラグを締めとけって言っただろ!!!!!!」と飛んでくる。

あのですね・・・ドラグを締めたのは船長自身なんですが・・・。

隣の世話役の人も「この子じゃないよ、向こうだよ」と言ってくれるも
船長、次のカツオの群れをソナーで見てる・・・。とんだとばっちりだ。

そんなの気にしてても仕方ないのでやる。

最初の興津丸と陣取ったところは場所が良いのか、本当にカツオの一本釣りのような状態だ。船が動いてないのに
群れが着いてるのか、動かなくてもドンドン釣れる。入れれば釣れるという状態。
もうコマセは適当に詰めて、抱き合わせでオキアミをつけるというけど3本ぐらい適当につけて投げても
いくらでも食う。ここで6本ぐらい釣るも、その前にや何度か祭りをしてラインが傷んでいるのは
わかってた。

そして取り込むときにPEが切れて天秤・カゴ・オモリ・・・お値段安く見ても1500円が飛んでいく。。。
スンエン価格だからいいけど普通の釣具屋なら2500円ですよ(泣)

もう一セットあるし、ここまで来たらもう金額とかじゃないし竿もまた折れるならそれでもいいやと思う。

船長が「もう一度折る気で釣れ!!!!」と言われ、一気にやる気がわき出てくる!みなぎる力発揮!

船長はお祭をほどくのも手伝うし、特に自分は初めてということもあって
たぐり寄せて取るのは何度かやってくれた。やはり船長はうまいよね・・・。

とりあえず最初の場所は釣れなくなるも興津丸共に、釣れすぎた感があった…。
周りのみんなもいったん落ち着いて「すごかったな」と言ってる。

自分も仕掛けさえ飛ばさなければ、もっと取れたはず。

既に船団はかなり遠くへそこへ移動していく。

そこからはだいたい一回で一本釣れればいい感じでみんな上げていく。自分も取るも、バラシもかなり多い。
最終的に10本ぐらいはばらした。

この頃からもうお土産は十分なので、世話役の人の取り込みも手伝うようにする。
ずっと手伝ってもらった上に自分が手伝わなかったので、取り込みのバラシが
スゴク多かったので網で取るお手伝いも専念。

そして10本を超えた当たりで、二度目の天秤飛ばし・・・・。さよなら~

「仕掛けないし、これだけ取れればいいからやめますよ」と言うも
そこに入ってる仕掛けを使えばいいよとのことでやるも
他人の仕掛けだとどうもやる気がしない。飛ばしたくないというのがあって・・・。

でも一応やった。

周りも「疲れてきたな」とか「クーラー入りきらないから船のを使うか?」とか「アミはもうないの?」とか「氷はないの?」とかそんな感じ。

しかしみんな笑顔である。良い疲労感そのものだからね。

そして船長が

「そろそろたくさん釣っただろ!次を最後にして上がるか」ということで最後に追う。

しかしやはりもう釣れても困るという理性と、遊漁船の欠点かも知れないが

釣る心地よさではなく、釣らされている不快がでてきた。

なので最後はもう仕掛けは落とさなかった。世話役の人も片付けを初めてたので自分も始める。

本当の最後に・・・船長「メジ釣りたいやつはいるぞ、タナ50でやれ。20はカツオ」と指示。

メジを取りたがっている人は多く、意外とやっていた。
その時、隣の人の竿が凄いことになってた・・・

ギュイン~と曲がって、糸が出まくり。一気に130メートル糸が出る・・・・・・どーなってんのよと。

船長は「こりゃメジの20キロか30キロがかかったな。PEいくつだ?」『PE6』

(´Д`;;)・・・ぇ

船長の顔がダメだなって顔になり「そりゃーダメかもしれないな。こういう時に限って6なんだよな」とかぶつぶつ言ってる。

もう釣ってる人は居ないので、船で追って巻き上げを手伝う。

ようやく20mまで寄せるも、一気に走られまた120m出る…。

こんな感じで曲がってる・・・。

動画を撮影していると・・・・

ばれてしまった・・・瞬間が映ってる・・・。

結局、天秤のスナップ部分に糸を結んだことで、スナップの金属が伸びてそこから切られてた。

天秤に直接結びつけるなどしないと切られてしまう。であっても同じPE6で切れないんだから…

なんで?の一言…。

まあでもこの時だけは、みんな「学校の校庭に犬が来た」時のような興奮で見てるよね。
いろいろな年齢・職業・地位でもみんな同じような行動をするのが釣りの良さだね。

とりあえず自分も、最後にクーラーだけ撮影しておく

もういっぱい・・・。。。。

9時15分頃終了となった。だいたいの人が20-25本釣った…。自分が一番下手くそだった。

帰りはみんな笑顔。ほとんどの人が「初めてなんだろ?何本釣った?あーーそれなら御の字だよ」とか声をかけてくれる。

この雰囲気がこの船の良さだとは思う。

で帰りはどの船に乗るかとかいろいろと話したり竿が折れた話をしたりして帰る。

だけど幸進丸が好きな人はここばかり乗ってた。やっぱり船長がいいという。

どうしても船の船長ってのは、自分はうまいから下手なのに対しては嫌みったらしい言い方をする。

だけど遊漁船は漁師ではないわけだから。。。そこにいくと幸進丸は下手でも釣らせないとってのがわかるのよ。口や言い方はぶっきらぼうだが、嫌みじゃないし。

だから「この船はあの船長の性格は出るね、上げろ上げろって忙しいし。だけど気持ちよく釣らせてくれるからね~。
でもまず黙ってないよな~一人でずーっと話してる」とかみんなで話して笑いながら帰る。

竿については、みんな「折れて10本釣ったならいい竿だよ~直して使いなよ」と言われる・・・。

でも仕掛けと竿じゃあ・・・大赤字だよホント・・・il||li _| ̄|○ il||l

焼津に10時半前に着くとみんな気持ちいい顔してるよね。
クーラーボックスが持ち上がらないので、みんなで降ろす。

で船の仕掛けは飛ばしてないから、12000円払って、tomoさんに電話してカツオの引き取りをお願いしたり
他の人にも片っ端からとりあえず引き取ってくれと頼み込む。

世話役の人が最後まで居たので、「お世話になりました~」といって、離れる。

最終的な釣果だけど

カツオ13本でした。

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